植毛した後もヘアシートがあれば安心♪気になる料金は?
ヘアシートはウィッグのような人工毛の付け毛のことで、自毛植毛のFUE法を行った際、ドナー採取をするために刈り上げた部分を隠すために用いられるものです。FUE法は、FUT法と共に自毛植毛の中で主流となる手術法で、メスを使用せずに髪の毛の移植が可能となっています。そのためメスを入れるのが嫌だという人や、頭皮が張っているためドナーをメスで切り取ることが難しいとされる患者にも利用できます。ドナー採取には直系1mm程度のパンチと呼ばれる器具を使って毛根をくり抜きますが、採取された箇所は非常に小さな穴となるので、傷口の縫合を不要とします。米粒状の傷痕を残すこの方法は、すぐ隣の毛根から再びドナーを採取することができず、採取間隔に制限が設けられているので、生涯のドナー採取量は3,000~4,000株が限界とされています。脱毛症患者の頭部に移植する髪は相当な量が必要となりますが、FUE法でドナーの必要数を集めようとすると、後頭部の広範囲から採取することになります。また、採取する際には髪の毛が邪魔になるため、後頭部のほとんどの範囲を、数ミリ程度まで刈り上げる必要が出てきます。こうなると仕上がりが悪くなるため、後頭部が目立たないようにする方法として、人工毛によるヘアシートを準備します。ズレたり外れたりする心配のある人も多いですが、ヘアシートはネットの隙間に自分の毛を編み込むように入れ、しっかりと接着させるので簡単に取れることはないようです。見た目もあまり分からないようになっていて、地毛が6cmもあれば見分けることも難しいでしょう。後頭部の髪がある程度の長さに伸びるまで装着し、およそ1ヶ月前後で外すことができます。取り外しても後頭部はまだ目立つので、ウィッグを使用するか、2ブロックにして隠す人も多いようです。ヘアシートは植毛を受けた人の100人中80人は着用していて、比較的安価で利用できるので、術後の仕上がりが気になる人は利用を検討してみるのもいいかもしれません。髪を刈り上げずにヘアシートも使いたくないという人には、部分的に髪をハサミでカットして目立たないようにできるカラーズインダイレクトという採取方法もあります。しかし、この方法は費用も手術時間も2倍ほどかかるため、経済的に余裕のある人にしかおすすめできません。費用やメリット、デメリットをよく検討して、無理のない方法で植毛するようにしましょう。
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